2025年10月28日火曜日

10月25日 三田市 皿池湿原で作業応援

         

 今回は三田市の皿池湿原での整備応援です。

愛す会から8名参加。うち2名はこの地で活動されています。

ここで活動されているのは「皿池湿原の守り人」さん達。


今日の活動のメインは草刈りです。


協働していただいている企業や関学の学生も参加されていました。




刈払い機は守り人さんで愛す会メンバーは鋏で刈っていきます。

所々にこのような希少種があるからです。



ちなみにここにはチョッパーもあります。


愛す会は午前の応援。用具を手入れします。


日頃からよく活動されていることがわかります。


しかしイノシシのぬた場はすごかったです。


アケビがたくさんなっていて美味しくいただきました。


希少種を見つけたり、

湿原の説明を受けたりの充実した日でした。


皿池湿原は「日本自然保護大賞」の保護実践部門を受賞されたとのこと。

https://award.nacsj.or.jp/result/result2025

「皿池湿原の守り人」の皆さん、受入れいただきありがとうございました。


 ここからは番外編です。

新三田駅近くで「枝豆刈り」を体験。

一房いただいて、豆をもぎ取っていきます。

房は畑に返します。

一房といってもこれくらいあってけっこう収穫できました。


愛す会、ご参加の皆さん、お疲れさまでした。


2025年9月24日水曜日

9月23日 QField入門講座を実施しました

  長い酷暑がいつまで続くのかと思っていたら、暦どおりに彼岸頃には

朝晩涼しくなってきました。


 今回はいつもの屋外でのフィールド活動ではなく、屋内の会場です。

当初はとある園地で実習を考えていましたが、酷暑が続くので屋内へ変更しました。

 参加者はスタッフ含めて14名。

9時30分前後からお越しいただいて、実習で使うスマホの設定状態を確認し、

本日の地図データの移行作業を行いました。

 10時には移行作業もほぼ完了し、Oさん直々のプレゼンからスタートです。




スマホで位置情報や写真、メモデータを収集し、それを地図に展開すると
例えば下図のようにどこにどの木があるかを把握できます。

 今日はそのスマホでデータを集める方法を中心に学びます。
建物を出て実務経験者のHさんにより、
事前に準備した地図データをベースに、近くの街路樹の写真を撮って
登録する作業を実習しました。

 この講座を通して、実際に自分たちの活動地で使うにはどうしたらよいか、

熱心な質問が多かったです。皆さん、それぞれの思いをもってのご参加です。

 今日の講座は、データ収集の方法がメインでした。

そのデータを集めて具体的に活動地の地図に落とし込んだり、編集したり、

その結果をプリントアウトするのは、スマホでなく、パソコンソフトの

"QGIS" がおすすめで、このソフトの使い方は次のステップとなります。

また改めて、来年4月以降に講習会の機会を設けたいと思います。


 そこまで待てない方は、ネット上の解説動画や説明PDFもあると思いますし、

下記書籍などもあります。少し高いナ (^^;;

改訂版Ver.3.22対応<br />業務で使うQGISVer.3 完全使いこなしガイド|出版物|一般社団法人 全国林業改良普及協会


 本講習会へご参加の皆さん、お疲れさまでした。

また、本日へ向けて準備いただいたり、プレゼン等ご対応いただいたみなさん、

ありがとうございました。




2025年7月20日日曜日

7月19日 「湿原の妖精ハッチョウトンボに会い、照葉樹林の守り神ヒメハルゼミの声を聞く」観察会

  早々と梅雨が明けて、暑い日が続いています。

学長観察会は今回で4回目になります。先生を含めて14名です。

今日は三カ所の駅からそれぞれの参加者をピックアップしていただき、

宝塚自然の家に集合します。真夏の真昼 14時です。


 先着された服部先生は松尾湿原へ向かわれたとの連絡をいただきました。

ん? 予定と違うけど。 第二陣の全員到着後、湿原へ向かいます。

 湿原では既に観察会が始まっています。




宝塚エコネットの梶原代表による一円玉サービスもあります。

慣れるまでどこに飛んでいるのか分かりません。


 人が近づいても逃げないのは、縄張りを主張しているためと、

梶原代表から教えていただきました。水分が微妙な加減で残り続けている

湿地がハッチョウトンボにとっては、一等地ということです。

メスを呼んで子孫を残すために必死なんですね。

 先生からこの湿原管理の経過についてのお話がありました。


 湿原から駐車場への戻り道では、先生による草木の説明を受けながら

葉の手触りの違いや、木の枝や実を味見しての五感で観察する贅沢な時間です。


 さて、駐車場へ到着して10分程休憩します。

4台の車に分乗して次は猪名川ふるさと館に近い、天沢寺へ。

あらかじめお願いしていたお寺の駐車場に停めさせていただきます。


 お寺に挨拶に行くと、ザワザワザワ~と波のような音が降ってきました。

参加メンバーに急いで集まってもらって、お寺に隣接する八坂神社の

境内でヒメハルゼミの声を待ちます。

 先生の説明の途中で、また、ザワザワザワ~と波のような音が

寄せてきました。その長さは2~3分程。遠くから夕立が近づいてきて

頭上に押し寄せ、次第にフェードアウトするような感じです。

全部で5回ほどの鳴き声のかたまりを聞くことができました。

 この観察会に参加する前は、ただセミの鳴き声を聞くだけなんやろぅと

高をくくていましたが、現地で本物の音を聞くとその荘厳さに圧倒されます。


 常緑広葉樹林が里山にされずに原生のまま縄文時代から残っているから

ヒメハルゼミがこのように生き残っている。猪名川水系ではここだけとのこと。

兵庫県内でも数えるほどしかないそうです。

 案内ボランティアの方によると、この辺りは奈良時代から木材を都へ運ぶ

水運が盛んだったところで、「やないづ」と呼ばれていたそうです。

 猪名川町の教育委員会教育長もお越しになり、

天然記念物指定化へ取り組まれているお話がありました。


 OB会メンバーがヒメハルゼミの抜け殻を発見、大人の指の半分ほどの幅です。

意外と小さい。成虫は高い木の上なので捕まえるのは至難とのこと。



 帰り際のご住職のお話によると、

朝でも日が当たっているところで鳴くことがある。日差しを好むように感じる。

夜は7時ごろでピタッと鳴き止む。8月になると鳴かない、とのことです。

 心配していた熱中症になる方もおられず、

17時頃にそれぞれの車で最寄り駅へ向かいました。

服部先生、ご参加の皆さん、暑い中お疲れさまでした。

そして、車で送迎いただいたメンバーの方々、ありがとうございました。





2025年6月28日土曜日

6月28日 三田市「さわだに夏椿の森」観察会

  三田市沢谷で活動されているSUN座さんの里山にて

服部先生によるナツツバキ観察会を実施しました。


 本日は、先生を含めて13名の参加です。

新三田駅前で車4台に分乗。 我々のためにSUN座さんが交渉された

民家さんの土地を駐車場として使わせていただきました。

ありがとうございます。

 SUN座さんから本日のために作成いただいたコース図で説明をいただき、

服部先生からナツツバキと沙羅双樹の違いについてお話いただきました。


 いよいよ里山の西登山道に向けて出発です。梅雨明けの晴天。

その間にはヒツジグサ満開やタニシがうようよいる田んぼがあります。


 まだ出来立ての手作り登山道です。 そのご苦労と熱意を感じます。


 本日各所で目にするハンガーを流用した案内板。なるほど便利。

いろんな団体さんを訪れると、このように独自に工夫されているところに

出会えて参考になります。


 ここから山道、ほどなくナツツバキの木が現れ、花を求めて上を見ます。

今年は少し開花が遅いそうです。

さらに山道を登って尾根に着きました。南に少し歩いてから

東第二登山道に向かいますが、SUN座の皆さんにご案内いただかなければ

すんなりとは歩けない所です。


 下り加減になったところで、目の高さの先に咲いておられました。

皆さん撮影モードで進みません。でもこれは序の口だったのです。


 少しけもの道のような斜面を横切っていきます。たくさんの木々の

実生が足元に生えているので、足を置くのがはばかれます。

先生は実生を守るべくソヨゴなどの常緑幼木除伐に余念がありません。

こんなことなら、剪定ばさみを持ってくるんでした。(^^;;

 多少のアップダウンをしながらさらに南へ。白い落花を見つけては

上を見上げて花を探します。いよいよ、間近に見られる花がありました。


 目の高さに近い所でたくさんの花を咲かせています。
つぼみもまだまだあります。オオヤマレンゲの雰囲気に似ていますねぇ。

 しばし撮影会の後、南登山道から里道に飛び出します。
ここからも白い花が見えるので皆さん撮影モードです。

 少し北に歩いて東登山道に入ります。

熱中症や体調変化にお気遣い頂きながら、サポートいただくSUN座の

メンバーの方々に各所見守られ、とても心強かったです。





 ここにはナツツバキの大きな木がありました。
まっすぐに伸びていないのは、すでに伐採された側の木で日差しが
さえぎられた経緯があるとのこと。

 尾根道に上がって、「広場」と呼ばれるところに着きました。
ここには、先生によって最初に発見された「夏椿一号木」があります。
木の周りにまんべんなく開花していました。



 さらに尾根道を北へ行くと、左手におびただしい落花。

その上には、待っていましたという感じです。

先生も思わずシャッターをきられます。
この木は「夏椿二号木」とのことです。
「夏椿一号木」発見のすぐに後で発見されたそうです。

 尾根道は、頭上を覆うようなミツバツツジの枝の中を過ぎます。
春も美しい景色が迎えてくれるそうです。
右手へ緩い下りになって北登山道の出口に出ました。



 農道を歩いてSUN座さんのクラブハウスに向かいます。

 日陰の中で懇談させていただき、すぐそばの畑で採れた
無農薬有機栽培の自家製野菜をお土産に頂きました。
準備からご案内まで至れり尽くせりのおもてなしに、感謝感激です。
本日はお忙しい中、ご対応いただき本当にありがとうございました。
 今度は何かのお手伝いができればと考えております。
まずは、「北摂里山"35"」に推薦する所から (^^)