2020年3月3日火曜日

第2回 里山愛す会公開講座「みどりの文化景観を育てる里山活動」開催

 新型コロナウイルス対応が徐々に厳しくなる時期の開催になりました。共催の川西市とも対策を協議し、マスクの準備、手消毒スプレーン準備、机・椅子の消毒をして開催しました(参加者は30名)。
 構成は前回と同様、1部会員の報告、2部外部講師としました。
開会の辞は、川西市環境衛生課岡本勝参事にお願いて始まりました。
第1部は上条隆雄氏が元住友ゴム工業に務めて、CSR部門で「住友ゴムの森つくり活動」をされた内容と「森ずくりおける生物多様性保全を絶滅危惧種育成・保全でも展開」の紹介でした。前項は、地域性苗の育成と植樹、整備をする活動と地域性苗を地元の行政・団体に無償提供する活動について、後項は、ヒゴタイ、フジバカマ、オオムラサキ他の紹介がありました。
生物多様性の考え方につき質疑があり、次の講師上田先生からのコメントもいただきました。
 1時間の講演予定に時間的余裕が発生したことから、逸見が所属する川西里山クラブで住友ゴム工業からクヌギの苗木を貰い川西市黒川の地でスクスク育成していることを報告しました。
第2部は、大阪府立大学大学院・生命環境科学研究科・上田萌子助教の「みどりの文化環境を守り育てる」につき講演して頂きました。日本各地に残る樹木信仰でのこる代表例
ニソの壮(福井県)、野神(滋賀県・奈良県)、がロー山(種子島)等々
 特に鹿児島のモイドンは民間信仰の聖地や神の名称になっている例

最近の研究成果から台湾の大樹公について紹介がありました。老木に祠をたてて市域の守り神になったり、開拓した村に植樹したり風水での要所で決まった例の紹介がありました。
講演中上田萌子先生

                                
<追記>
 本講演会はデイリーニュースで3月2日夕方6時から放映されました。