2021年11月11日木曜日

三草山ゼフィルスの森研修

 新型コロナの影響より実施が遅れていた大阪府能勢町の三草山研修会を参加者17名のもと11月3日ようやく開催出来ましました。

大阪みどりトラスト協会の方々サポートと城好会乾氏の説明で能勢の歴史を含めた三草山の説明をお聞きしました。別途ゼフィルスの森は保全活動を行っている方から説明がありました。

神山公民館に集合し慈眼寺横を通過してトラスト協会のベース基地までウオーミングアップを兼ねてゆっくり歩きました。ベース基地でお世話していただく方の紹介など終えたのち里山風景の眺めながらうす暗いスギ林を通過するとあたりが明るくなりゼフィルスの森です。

鹿の被害ため下層はネザサ以外の草本、低木は見られませんが、ナラカシワを中心とした明るい広葉樹の森によく整備されていることがわかります。小型の希少種ミドリシジミ類を総称してゼフィルスと呼ぶこと、特性などの説明を聞きました。

山頂からの眺望を楽しんだ後、下山していくと、棚田風景が広がり圧巻ものです。「長谷の棚田」と呼ばれ日本の棚田百選に選定されています。

今回の研修では里地里山を十分堪能することが出来ました。

ぜフィルスをみることができる6月頃にまた訪れたいものです。

「トラスト協会」のベース基地。トイレもありあす。

三草山の麓で育った乾氏の里山や歴史的逸話を傾聴

 ゼフィルスの森にて。シジミチョウは高い木の上をふわふわ飛び交うとのこと。思わず見上げて....。日本産25種類のうち10種がここで確認されている。「自然環境保護条例」で保護されています。

行燈岩当たり。大阪の街並み、大阪湾、右手に六甲の山々。ここはかつて船の航行の目印になった。夜になると辺りの花崗岩が月光で反射したことが考えられる。

三草山の山頂。ここからの眺望さらによかった! 頑張って登った我々へのプレゼント!?

山頂での昼食。天気良し!、眺めよし!お弁当よし!

三草山をさがったところの才ノ神峠 この峠から実に八方向に道が出ており、この数でも珍しい峠です。昔の人はこの峠を通って三田、亀岡、池田へと至るいくつもの古い道標が残っている。                                     

「日本の棚田百選」に設定されている長谷の棚田


「棚田の写真を撮るならここ!」と乾氏お勧めのポイントから。手前の竹1本と棚田の端の柿の木を1本いれることがお勧めとのこと。                     

長谷の棚田は「がま」と呼ばれる石組の灌漑路が特徴です。上の田から下の田につながっています。水路を造った後に耕土を盛って棚田にしました。多くの労力を使った人たちのパワーに圧倒されます。                                

「がま」の内部

乾氏の知人のご厚意で「がま」の見学が出来ました。感謝!

ここで茅葺き屋根の民家と棚田の写真が撮れるポイント

ススキの穂が揺れる棚田

今回はススキの穂が揺れる棚田が楽しめました。田植え前の水を張った棚田、田植えを終えた棚田、稲穂が垂れた水田など四季折々の棚田を見たいものです。                      
            
楽しく三草山、ゼフィルスの森、棚田等々内容ある研修ができました。案内に拘わって下さった方々1日有り難うございました。神山公民館の利用有り難うございました。研修実施に携わった方々に改めてお礼申し上げます。                           

        




















2021年7月31日土曜日

初夏の皿池湿原見学会

 新型コロナ対応で殆どの企画を中止していたため、久しぶりの企画実施(7月28日、10時より)となりました。

北摂里山愛す会の会員で皿池湿原守り人所属会員による案内で2時間余の見学をしました。

案内人を含む参加者15名で皿池湿原視察者用感染防止チェックリストを市管理者に提出して入場をしました。

受付と感染防止チェックリストの確認

出発前の概要説明と飲料水、マスクの確認


木陰から木陰に移動しながら忙しくメモ、撮影をしました。



今回はハッチョウトンボとサギソウを観ることが出来るかもで企画され、ズバリ両者を観
ることが出来ました。写真ハッチョウトンボ(左:♂、右:♀)とサギソウ(中央)。
 また、湧水のある湿原にのみ生息すヒメタイコウチも観ることができました。

 熱暑の中、皿池湿原守り人の方々案内ありがとうございました。説明の合間にも水分補給
 を忘れないよう注意していただき熱中症にならずに帰宅できました。



2021年6月18日金曜日

【第9期入会者顔あわせ会開催】

 2021年6月12日(土)キセラ川西プラザ大会議室において第9期生顔合わせ会を開催しました。9期生(2020年度生)修了者29名中、21名もの方々が「北摂里山愛す会」に入会されました。当日は新型コロナ感染拡大による緊急事態宣言下のため人数制限、飲食禁止、消毒、マスク着用などの制限の中、現会員15名新規会員(9期生)8名の計23名での開催となりました。
   会は、参加者全員、まずは先輩1期生から、最後に新入会員の自己紹介による交流にはじまりました。
初代金岡会長
           
北摂里山博物館運営協議会大嶋局長
   
  逸見会長による「北摂里山愛す会」の紹介、「電子メールを利用した情報交換の仕組み」「歩み」「実際の活動事例」などがスライド画像を利用して紹介しました。

情報交換のメインが電子メールでそのネットワークを説明する

愛す会発足時から歴史を説明

渉外部は運営協議会サポート以外にも広く活動をしています

 今後運営の主体になる、通信担当者選びをしました。9期生は非常に活発で協力的で素晴らしいです。速やかに担当者が決まりました。閉会時間まで研修旅行の例・南但馬自然学校研修時写真をみました。途中からプロジェクターが不調で直接ノートパソコンで鑑賞しました。
学校から竹田城がみえる素晴らしいところ、イイナ~!
 予定の定刻4時50分終了し会議室を元の状態に戻し解散しました。

                                                <報告:伊藤>

2021年3月11日木曜日

 【第3回 公開講座開催される】3月6日2時より、キセラ川西プラザにて”里山・里海を学ぼう! 守ろう!”をテーマに開催しました。新型コロナウイルス感染症につき非常警戒宣言解除されましたが「新型コロナウイルス感染症に係わる兵庫県対処方針」に基づきマスクの着用、検温、換気、参加者のリスト作成など実施しました。開始前に逸見会長兼事務局長より同対処方針への理解と協力をお願いしました。

 また配付資料の確認を行いました。川西市環境課からは、「自然活動団体 活動MAP」は例年の川西市生物多様性ふるさと川西戦略シンポジューム開催代替で発行したことを説明しまた。

講演概要

 講演に先立ち川西市環境課中塚課長より開会の辞があり、本日の講師が紹介されました。

第1部「里山と里海の繋がり」につき樋口進氏(国際エメックスセンター参事兼企画調査課長、瀬戸内海保全協会参事)より講演をして頂きました。


海が豊かな漁場になるために必要な鉄(Fe)の重要性を湿原を含むアムール川流域から流氷の働き、或いは里山から生じるフルボン酸の役割解説と摂南大学・リサイクル工学で講義されている内容が紹介されました。
第Ⅱ部 外来生物問題と里山活動 澤田佳宏准教授(兵庫県立大学環境マネジメント科、淡路景観園芸学校)より講演をして頂きました。
 
日常目にする外来生物は全て強くて海外からきたものとの考えを払拭するお話しでした。最後にクビアカツヤカマキリによるサクラ、モモ、ウメなど主にバラ科に発生し枯死させる被害の警鐘がありました。


開催関係者
 今回で3度目の開催になり益々充実してきました(参加者46名)。川西市環境課の協力によりキセラ川西プラザの立派な会場を利用させて頂きました。コロナ対策、会場準備に積極的に担当して頂きました。
今年は北摂里山博物館運営協議会で配付資料の印刷と会員限定で本講演会の内容をYou Tube配信するなど新しい試みがなされます。


2021年2月26日金曜日

【 第9期の最終回、終了式出席の報告】2月13日宝塚市立西公民館にて9時30分からはじまりました。今年度はコロナ禍により多くの予定外が多々ありました。初回講座がが8月29日と遅くはじまりました。それにも係わらず31名の受講者のうち29名が終了し、修了証と記念の剪定鋏をうけとりました。21名の北摂里山愛す会入会申し込みがありました。

 最終の第9回目の講座は、服部学長の「畝野物語」を読みとくでした。この話の中で采女がナラガシワで葉盤(ヒラデ)をつくるため出掛けるのですが、服部学長がつくられた葉盤の紹介がありましたので写真を譲っていただきました(左:コナラ、右:カシワ)。

  NPO法人SUN座 馬野原さんより「ナツツバキ」530本の群生を発見した経緯と現状の紹介がありました。是非北摂里山愛す会の研修として現地見学を企画したいものです。

 全体の講座の風景と北摂里山愛す会紹介の写真を北摂里山大学HPから引用します。また菅原副会長は終了式の記念品授与時にお手伝いもしました。


 終了時と共に入会申し込み書の提出をしていただき21名の加入がありました。1期で20名以上となるのは初めてです。今期の入会で総会員数が100名を越える大所帯になりました。