2025年6月28日土曜日

6月28日 三田市「さわだに夏椿の森」観察会

  三田市沢谷で活動されているSUN座さんの里山にて

服部先生によるナツツバキ観察会を実施しました。


 本日は、先生を含めて13名の参加です。

新三田駅前で車4台に分乗。 我々のためにSUN座さんが交渉された

民家さんの土地を駐車場として使わせていただきました。

ありがとうございます。

 SUN座さんから本日のために作成いただいたコース図で説明をいただき、

服部先生からナツツバキと沙羅双樹の違いについてお話いただきました。


 いよいよ里山の西登山道に向けて出発です。梅雨明けの晴天。

その間にはヒツジグサ満開やタニシがうようよいる田んぼがあります。


 まだ出来立ての手作り登山道です。 そのご苦労と熱意を感じます。


 本日各所で目にするハンガーを流用した案内板。なるほど便利。

いろんな団体さんを訪れると、このように独自に工夫されているところに

出会えて参考になります。


 ここから山道、ほどなくナツツバキの木が現れ、花を求めて上を見ます。

今年は少し開花が遅いそうです。

さらに山道を登って尾根に着きました。南に少し歩いてから

東第二登山道に向かいますが、SUN座の皆さんにご案内いただかなければ

すんなりとは歩けない所です。


 下り加減になったところで、目の高さの先に咲いておられました。

皆さん撮影モードで進みません。でもこれは序の口だったのです。


 少しけもの道のような斜面を横切っていきます。たくさんの木々の

実生が足元に生えているので、足を置くのがはばかれます。

先生は実生を守るべくソヨゴなどの常緑幼木除伐に余念がありません。

こんなことなら、剪定ばさみを持ってくるんでした。(^^;;

 多少のアップダウンをしながらさらに南へ。白い落花を見つけては

上を見上げて花を探します。いよいよ、間近に見られる花がありました。


 目の高さに近い所でたくさんの花を咲かせています。
つぼみもまだまだあります。オオヤマレンゲの雰囲気に似ていますねぇ。

 しばし撮影会の後、南登山道から里道に飛び出します。
ここからも白い花が見えるので皆さん撮影モードです。

 少し北に歩いて東登山道に入ります。

熱中症や体調変化にお気遣い頂きながら、サポートいただくSUN座の

メンバーの方々に各所見守られ、とても心強かったです。





 ここにはナツツバキの大きな木がありました。
まっすぐに伸びていないのは、すでに伐採された側の木で日差しが
さえぎられた経緯があるとのこと。

 尾根道に上がって、「広場」と呼ばれるところに着きました。
ここには、先生によって最初に発見された「夏椿一号木」があります。
木の周りにまんべんなく開花していました。



 さらに尾根道を北へ行くと、左手におびただしい落花。

その上には、待っていましたという感じです。

先生も思わずシャッターをきられます。
この木は「夏椿二号木」とのことです。
「夏椿一号木」発見のすぐに後で発見されたそうです。

 尾根道は、頭上を覆うようなミツバツツジの枝の中を過ぎます。
春も美しい景色が迎えてくれるそうです。
右手へ緩い下りになって北登山道の出口に出ました。



 農道を歩いてSUN座さんのクラブハウスに向かいます。

 日陰の中で懇談させていただき、すぐそばの畑で採れた
無農薬有機栽培の自家製野菜をお土産に頂きました。
準備からご案内まで至れり尽くせりのおもてなしに、感謝感激です。
本日はお忙しい中、ご対応いただき本当にありがとうございました。
 今度は何かのお手伝いができればと考えております。
まずは、「北摂里山"35"」に推薦する所から (^^)
 





2025年4月26日土曜日

西谷のバイオマス現場に行ってみました

 2025年2月15日 。 

その林は、三田から宝塚へ向かう抜け道の途中にありました。

高速・中国道の宝塚トンネル周辺が渋滞すると使う人の多い道のそばです。

 宝塚市の西谷で木質バイオマスの実証事業が行われている話は

いろんなところで耳にしていましたが、

私自身、どんなことをやっているのかなという疑問がいつも残っていて

兵庫県の資料からその場所が分かりました。

来てみれば、自身も何度か歩いたこともある所で、近くを車で通る度、

近年、ワサワサしているなと感じていた所でした。


今日は土曜日なので、作業は行われていません。広場に駐車させて頂きます。

少し歩くとその様子が見えてきました。


整地された広場の先に、南へ向かって作業道が林の中へ。
そしてその広場には、数台の重機が休息しています。


さらに近畿自然歩道を東へ歩いていくと、
一部伐採された斜面に調査のあとがあるような所。


さらに歩くと、同じように部分伐採された所がいくつかありました。

さらに歩けば北側に、別の作業道があります。


以前の尾根づたいの遊歩道は伐採作業のため通行止めになっています。

その先はほどなく、大きなため池です。

ここまで来たので、峠まで歩いて引き返しました。


帰ってから、Googleマップの航空写真を見てみると、
なるほど、谷から尾根へ作業道が延びているのが分かります。

 商業ベースを目指す里山利用はこんな機械で、道を拓いてやるんだ。
我々は日頃、手作業を中心に里山の整備作業をしていますが、

実際に来て見ると、これが現実なのかとその規模の違いを

目の当たりにしたのでした。


 なお、この現場はバイオマスの材料となる木材を採りチップにする所であり、

これを乾燥してボイラーの燃料とする工場、バイオマスラボは

神戸市北区にあります。



2025年2月9日日曜日

第13期 最終講義と修了式

  2月8日、この冬一番の寒波は1週間ほどになり、今朝も山間では積雪・路面凍結。

定刻通り開催できるか心配。しかし準備の皆さん、頑張って集合されています。

 里山大学 第13期の 最終講義と修了式、今年は宝塚市中央公民館です。

愛す会からも会場準備や修了証書と剪定ばさみ授与の補助など、多くの方のご協力で

応援をさせていただきました。お疲れさまでした。

 午前中は、北摂里山魅力づくり応援事業 事例報告会です。

愛す会メンバーの所属する団体を含む3団体の発表があります。

地域住民の皆さんとの交流、シカ食害から土砂崩れを守る対策、炭焼きと環境学習の

リンクなど、それぞれで努力されている様子を拝聴し、自身の励みにもなりました。

 その後、服部先生の最終講義です。我々が習得したことで里山を次世代につなぐ。

午後は、山瀬先生の山の防災、上田先生の環境体験学習に関するお話がありました。

休憩をはさんで、修了式では本会から3名の女性陣がお手伝いをしました。

 服部学長の剪定ばさみ使用ご指南、阪神北県民局長の挨拶の後、

愛す会の紹介をさせていただく時間をいただきました。

 17時からは逆瀬川駅前で13期生がセッティングいただいた交流会に出席、

たくさんのユニークな方々とお話できて、これからの愛す会に期待が持てました。


 13期生の皆さん、引き続き里山に関わっていただきたく、愛す会への入会も

よろしくお願いします。

2025年1月29日水曜日

第11回 総会を開催しました

  2025年 1月 25日に、第11回 総会を開催しました。

16時からバステルかわにし会議室にて16名の参加です。

会長から議案書の説明があり、活動報告2議案が承認されました。

続いて活動計画4議案が承認されました。

活動計画については意見が出ましたが、運営委員が回答し、

運営協議会事務局長からの補足も頂きました。

 議案書審議後は、

せっかく来ていただいたので、お1人ひとことずつお願いしました。 

16時50分、会場の後片づけをして散会。

 17時から場所を替え、13名で懇親会へ。

最近はまっていることなど、種々の話題で盛り上がりました。

20時散会です。



2025年1月21日火曜日

1月11日 「やまもり山里」の作業に参加

  2日前からこの冬一番の寒気到来、北摂でも朝は積雪があります。

前日正午頃も写真のように、西谷夢プラザで降雪です。

その後も断続的に雪が降るときがありました。


 朝は道路凍結の恐れがあり、実施するものかどうか、やまもり山里代表の中嶋さんと

何度かメールでやり取りした上、当日の開始時間を30分繰り下げのご提案を受けて

実施することにしました。今回は6名の参加、夢プラザ駐車場で集合し活動地近くの

駐車地に移動します。皆さん無事に参加でき、青空が見えるほどの天気になりました。

 


 少し歩いて活動地入口へ。


 植林を抜けて秋にはサワギキョウの咲き乱れる棚田跡、雪が残っています。
当初の作業予定はヌマガヤの除去でしたが、雪のため別の所になりました。


自己紹介やラジオ体操の後、入り口近くへ戻って本日の作業説明を受けます。


 ササや常緑樹の除伐です。こんな感じでヤブに近い感じの状況ですが、


 個々に作業を進めます。




 亜高木は力を合わせて


こんな感じになりました。



 いくらかのお手伝いになれたのでしたら、来た甲斐がありました。

2024年12月20日金曜日

12月14日 待兼山の森 見学

  怪しい天気、しかもこの冬一番の冷え込み。

朝、能勢の方には、山に白いものがかぶっています。

どうしたものか悩むも、受入れいただく方々には実施でお願いしています。

阪急石橋駅で12名集合し阪大博物館前でご案内いただく松本先生はじめと合流。


 自己紹介や待兼山のご説明をいただき、いざ、出発です。


市街地の中に囲まれているものの、大きなアベマキやカシなどの大木、

足元はササに覆われたりと、深山の雰囲気となりビックリします。

特別に待兼山三角点までご案内いただきました。記念碑もあります。


歩きながら、貴重な生き物が頑張っているところのお話もいただきました。


そして、博物館の中へ。玄関ホールにはマチカネワニの化石復元。

3階に「待兼山に学ぶ」展示室があります。

ここで宅地開発とヒメボタル生息の関係などのお話を聞きました。


江戸時代の懐徳堂や適塾に始まる大阪大学の歴史の展示もあります。
興味深いものの、そこは改めて見に来たいと思います。

博物館を出てからも、再び山の中の雰囲気が続きます。



中山池では水生生物のお話し。
ここの水がどこに流れて行くかの調査のお話も面白かったです。


大学会館まで周回して、午前の部は終わります。
午後は、もともと尾根つづきであった南の刀根山高校へ移動し、
教室をお借りして昼食のあと、刀根山高校の林などを見学しました。



こじんまりしていながら、なかなかいい雰囲気が残っています。

本日は、お忙しい中ご案内いだきました松本先生、ありがとうございました。
またサポートいただきました「刀根森会」の方々、ありがとうございました。
そして寒い中ご参加いただいた愛す会メンバーの方、お疲れさまでした。