2019年3月7日木曜日

【北摂里山愛す会公開講座】開催

【北摂里山愛す会公開講座】開催
3月3日、川西市アステ市民プラザにて「日本一の里山」がある川西市ついて、より理解を深めましょう!!をメインテーマに50余名を迎えて開催しました。

開会の辞
川西市環境衛生課枡川課長にお願いしました。協賛の経緯に続き「生物多様性ふるさと川西戦略」について紹介された後 2テーマの講師の紹介がありました。
回覧された冊子


配布パンフレットの説明
 初めての方に、里山大学募集のパンフを使い「北摂里山愛す会」の説明を逸見事務局長がしました。11回のカリキュラムのうち黒川現地見学、歴史的な講義など黒川を3回にわたり勉強していることを紹介しました。次いで「日本一の里山」と言われる理由を5項目程紹介し、本日のメインテーマの意味を解説しました。

第Ⅰ部 「里山の活動と植生」について 
虫生川周辺の自然を守る会の菅原八重子代表(里山愛す会メンバー)が、住宅開発に取り残された里地を団地内の人々と整備し、シロバナウンゼンツツジの群生を発見しコナラ群落として天然記念物に指定されるまでを紹介しました。
日々の活動中に記録した膨大な生物を紹介し、整備地の利活用について、小学3年生の環境体験学習の受入、中学2年生のトライやるウイーク、清和台団地の文化祭参加、シロバナウンゼンツツジの一般公開の実績を紹介し今年は本日の列席者の来訪を期待していると述べました。
菅原代表
鹿対策について質問がありましたが、此処では鹿はいないが、新名神高速道路が開通後にイノシシが現れるようになりササユリのために柵を作っている。「まち山」の概念については町の中にあって開発されずに残った里山の回答がありました。

第2部 「川辺郡編入騒動について」
 大阪市史編纂所長の堀田暁生様に講演して頂きました。市史編纂の役割、発行後の引用資料の整備保管と編纂後のメンテナンスの問題点から始まりました。
演題の川辺郡は、大宝律令によって郡制が制定され、摂津国は13郡で構成された。明治維新後、武庫・菟原・八部・川辺・有馬が兵庫県でほかは大阪府であった。明治22年の町村制実施で現川西市域は、川西村、多田村、東谷村が生まれた。明治25年に東谷村の大字黒川、大字国崎、大字横路と能勢郡吉川村が合併して新村設立運動があったが挫折し、明治28年12月に更に吉川村を加えた建議案大阪府会で建議され、明治29年3月に「大阪府兵庫県境界変更法律案」衆議院に提出された。東谷村・神津村で反対運動が起こり、川辺郡役所も加わって大騒動となった。同年3月に衆議院で反対演説が行われ合併案は否決された。広い山林を東谷村に所有する大阪府人が税金の安い大阪府へ編入することが意図であったのではないかと経緯と推測裏話がありました。
最後に国崎、横井、黒川地区の変遷に触れれました。

満願寺が宝塚市に飛び地として川西市になっている理由は何か質問がありました。
参考まで右記参照願います。  https://www.manganji.jp/飛び地

まとめ
金岡会長の挨拶で定刻に修了しました。
 Ⅰ部とⅡ部で全く関連性がないテーマをセットにしました。Ⅰ部は花好きの女性が、Ⅱ部は歴史好きのシニア男性で来て45名程度と目標設定しました。
花好きの人に好評だったこと、自分が住んでいる土地の歴史、嘗て住んでいた土地の歴史に関心を持って他市からの参加があり好評でした。里地の里山活動で、整備しシロバナウンゼンツツジ開花期に解放するなどの利活用を始めて知って感動したとのコメントがありました。整備里山の利活用につい理解して貰う機会になったと感じています。