2024年9月23日月曜日

北雲雀きずきの森 見学会

 

 三連休三日目の9月23日、昨日の雨が止んでから急に秋の風が吹きました。

朝も肌寒い晴天です。本日は5名の参加で9時30分から見学会。

「きずき小舎」で北雲雀きずきの森の簡単な説明の後、早速散策に出ます。


 ヤマザクラの林の中を、草花の観察を織り交ぜて歩いていきます。


 少し曇ってきましたが、展望の良い「みはらし広場」に到着。


 ススキの根元にナンバンキセルの花がまだ残っていました。


 ふれあいの道で「きずき小舎」近くに戻って、そのまま西側エリアへ。
いろいろ話しながら歩いていると、予定の時間の2倍ほどかかっていました。
保全作業はあきらめて、この地を知っていただくための散策に完全シフトします。

 エドヒガンを植樹した「サクラの林」を過ごして、「ひょうたん池」へ。

近くには大きなクモの巣が涼しい風を受けていました。


整備の手がまわっていない所は、クズかはびこっていますが、
この時期、きれいな秋の七草のひとつです。


 きずきの広場で小休止。


案の定、保全作業の時間が無くなったので、ちょこっとだけ作業を。
ハリエンジュの幼木を除伐して枝処理をしていただきました。


 ずっと涼しい風が通って先週までとはすっかり季節が変わった中、
正午頃に「きずき小舎」で解散しました。ご参加ありがとうございます。


2024年9月20日金曜日

「生物多様性に配慮した緑地環境づくり」

 


 2024.9.11. おおさか環農水研 緑化技術研修会 にオンライン参加しました。

(後日、You Tube で配信されるかもしれません)

開始時の参加は 現地 19名 、 オンライン 16名 とのことでした。

講師の土井さんは、生物多様性センターに勤務して6年目で、

         森林、林業の植物を中心に研究してきたが

         センターに入って先輩の各専門家から虫や動物の知見を

         体得してきたのだそうです。


 講演全体の内容は下記のようになっています。

  1.生物多様性を高める意義

     1-1 生物多様性とは

     1-2 生物多様性の3つの階層

     1-3 生物多様性の4つの危機

  2. 生物多様性を高めるための工夫

     2-1 さまざまな植物を育成する

     2-2 さまざまな環境を整える

     2-2 その他の配慮事項

  3. 現地見学 (現地参加者のみ)


 「1. 生物多様性を高める意義」は基礎知識の確認、

センターには307種の生き物がいるそうです。

引っかかったキーワードは、「ネーチャーポジティブ」と「30 by 30」。


 「2. 生物多様性を高めるための工夫」で興味を持ったポイントは、

・剪定の時期  ツツジは花の後にすぐ切る

       夏に切ると花芽も切ってしまい来年の開花が減る

       アベリアやサルスベリは冬でもよい

・カミキリムシは枯れ木も食べる種類があるので、すぐに伐倒しないで

・枯れ枝の中にセミの産卵やハチの巣がある、できるだけ残す

・草刈りは、頻度・時期を変えて、刈らない草地をつくる

     刈る高さも高低いろいろとする。

・堆肥置き場や雑草防止のウッドチップの中に幼虫がいることがある

・落ち葉の影にも虫が住んでいる。

・池などは、冬場に池干しをして底部の泥に空気をさらして有機物を分解し

     水質を改善する。

     外来種は駆除し、希少種は一時避難してから水を抜く。

・センター周辺の生態系 周辺の環境と合わせて生き物が生きている。

   ( 画像左半分の池が点在しているところがセンターで、
     その周りに淀川や河川敷、畑、市街地、街路樹、水路がある )

 現地見学も行きたいところでしたが、午前中の整備活動の後、シャワー浴びて
ビール飲んでいたし、猛暑に負けました。