2019年12月4日水曜日

備前市・日生研修旅行

海は森の恋人”を確かめよう。
  令和元年11月30日日帰り旅行を企画し20名が参加しました。午前特別史跡旧閑谷学校の見学をし、昼食は16日に解禁となった牡蠣料理をいただきました。午後日生町漁業協同組合会議室にて、①アマモ場再生と瀬戸内をめぐる里海つくり、②備前市日生における里海つくりの歩み、③里海と地域産業、観光振興のメカニズムと漁業施設の見学をしました。最後に瀬戸内海に沈む夕日を眺めて、川西能勢口に7時30分無事帰着しました。

Ⅰ.特別史跡旧閑谷学校
   備前市観光ボランテイア協会にお願いし、男女2名のガイドさんの案内で岡山藩池田光政が創設した閑谷学校の聖廟、孔子像、楷の木をみて講堂に入り内部を見学しました。ヤブツバキ園は、中に入ったグループと入口から覗いたグループになりましたが約400本の樹林の雰囲気を想像しました。
閑谷学校の鳥瞰図・2本の楷の木は左右で葉の色が異なります。
今年の最盛期は11/17でしたとのこと
楷の木の下で説明を受ける会員


Ⅱ.昼食 日生の海を眺めながら新鮮な牡蠣料理を食しました。車中で”森は海の恋人”で有名な畠山重篤氏の話と腐葉土から生まれたフルボ酸が、鉄と結合し海に運びプランクトンを育てるため、牡蠣が美味しくなることを学び賞味しました。
昼食(日生・秀吉店)
Ⅱ.アマモ場再生と瀬戸内をめぐる里海つくり
  ①アマモ場再生と瀬戸内をめぐる里海つくり
   里海つくり研究会議 理事.田中丈裕氏の講演
  アマモの大切さを話された。漁獲量減とアマモ場の関連に気づきました。アマモ場の再生を県内関連漁場と連携をしました。「全国アマモサミット2016in備前」を開催するに至りました。小学生の体験学習が好評で始めたところ、中学生、高校生に広がり、更に研究テーマとりあげた大学生や、各種団体に活動が広がった結果、アマモ場は当初12haから250haまで回復するようになりまた。
講演中の田中氏
 ②備前市日生における里海つくりの歩み
  日生漁業組合・天倉辰巳氏よりお話を聞きました。
  組合青年部は、「海と森をつなぐ活動で」鏡野、奥津方面の森林の下刈りに出掛けたこともあります(NPO法人 森は海の恋人と共通しています)。

③里海と地域産業、観光振興のメカニズムと漁業施設の見学
 備前観光協会・事務局長 船橋美可氏より 数名の者で日生のアマモ場他市内の観光資源(備前焼、閑谷学校、八塔寺ふるさと村)があることに気付き「里海・里山を満喫 エコツアープロフラム」を作成するに至りました(今回の研修もこのプログラムを入手し選択しました)。
熱弁中の船橋氏
牡蠣むき作業場
  大勢の人が並んで牡蠣の取り出して大中小に分類します。見学は終業間近で牡蠣が少ないですが、作業開始時は大量の牡蠣があるとのこと。

Ⅳ.僅かの余暇時間
  ①五味の市は、4時終了とのこと急いで買い物に走りました。
  ②瀬戸の花嫁 4時45分頃日没です。備前市日生町と鹿久居を結ぶ全長765mの渡り、更に頭島大橋を渡り頭島でサンセットを鑑賞しました。
夕日にカメラをむける会員
夕日と牡蠣筏
Ⅴ.終わりに
  シンポジューム「漁業者が語る里海の今」(2017/1/20)で田中理事さんとお会いして以来この企画を考えていました。当初1泊2日の予定が日帰りに変更になり、ゆっくりプランから大忙しのプランになりました。計画に当たり多くの情報、アドバイス、日程変更に柔軟に対応して頂きました備前市役所産業部農政水産課 里海・里山係の方々に大変お世話になりました。当日は土曜日にも拘わらず出勤し会場準備等して頂き誠に有り難うございました。
                               〔記 逸見敬二〕

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