2024年4月14日日曜日

4月9日 黒川・桜の森 見学会

 前日の雨が残り、
午前に予定していたクヌギの植樹応援はあきらめざるを得ませんでした。
午後からのみの、黒川・桜の森 見学会としましたが、
雨上がりの雲が残り、風も冷たい日和の中、8名参加いただきました。
 国道477号そばの駐車場から桜の森、曇っていても見事です。


 足元に気を付けながら、活動拠点へ降りていきます。

 拠点では中川代表がすでにお待ちで、メンバーがそろうと、
菊炭友の会の沿革などのご説明をいただきました。

 見学会でも、頭上からの落枝に備えてヘルメットを被ります。
青木さんからご説明をいただきます。

雨上がりの湧き水がかなり出ています。
 数年前に倒れたエドヒガン大木の株からひこばえが伸びて、
もう樹高3mほどに成長。倒れてもあきらめないで見守ると
次の生命が出てくれるますと強調されました。

 微笑み桜はまだ花を残してくれていました。

 ササ刈りや倒木処理などのご苦労をお聞きしなが園内をめぐり、
もう一つのエドヒガン大木、「長老」。こちらの花は半分以上過ぎていました。
 クヌギの植樹地は小学校の環境学習の場でもあります。
小学校でどんぐりから苗を育て学年を引き継いで、植樹してもらうそうです。


 炭焼きの材としての伐採は、最近はシカ食害を避けるために
高い位置で伐るようにしているとのことです。

 炭焼き窯でも詳しく説明を聞きました。
出来た炭は外販もされており大切な活動財源の一つということです。

 本日は、お手伝いもできず見学だけで恐縮ですが、
活動のいろいろなお話をお聞きして元気をいただきました。
貴重なお時間をありがとうございました。

4月7日 12期生顔合わせ会と服部先生の記念講演

  14時から12期生顔合わせ会を開催しました。
バステルかわにし会議室にて33名 (うち、12期生10名) の参加です。
たくさんのご参加ありがとうございます。
 事務局長が司会担当し、会長から北摂里山愛す会の活動内容の紹介、
参加者全員の自己紹介や近況報告を和やかに行いました。
12期生の皆さん、今後ともよろしくお願いいたします。

 休憩をはさんで、15時から服部先生の記念講演です。
講演の直前に先生からのサプライズ、ありがとうございます。
今回の公演は、南但馬自然学校・校長をご退官されての記念ですが、
愛す会設立10周年の記念もお願いさせて頂きました。


 タイトルは、「百人一首と万葉集の植生」です。
豊富な植物生態学の知見から、日本史の時系列に対応させた森林植生遷移を
展開され、これに百人一首や万葉集の歌がどの植物を対象にしたものか、
どこでどんな状況で詠まれたのかを独自に解釈されたものです。
なかなか興味深く、「荒牧」の地名由来までも知ることができました。



講演の後、お礼の意を込めて副会長から花束をお贈りしました。


 16時から場所を替え、24名で懇親会へ。先生のお蔭で今までない参加者です。
活動地の情報交換、自身の近況など、種々の話題で盛り上がりました。
19時散会です。







2024年4月5日金曜日

4月2日 「虫生の森」で 作業応援

 川西市の「虫生の森で作業応援に参加しました。

今回は3名とすこし寂しいですが、

4月15日からのシロバナウンゼンツツジの公開に向けたお手伝いです。

活動拠点前のエドヒガンも盛りです。


作業する所へは急斜面に取り付けられた遊歩道を歩きます。

この道の管理だけでも大変やなと改めて感じます。

          


シロバナウンゼンツツジはまだ蕾。2週間後がたのしみ。

でも、コバノミツバツツジは咲いているところがあります。

モチツツジもつぼみが膨らんで、今年の花暦はいつもと少し違うかもしれません。

樹間から見える北の猪名川町・雨森山の南面にも、

エドヒガンと思われるピンクの筋や点々が見られます。


 ということで、前振りが長くなりましたが、

芽吹きはじめた明るい森で、林床のネザサ刈り取りです。約1時間。

木々の実生などと区別しながらササを刈る地味な作業ながら、

刈り取ったエリアが広がっていくと、もう少しもう少しという感じです。

シュンランが咲き始めていました。これはそっとしておきます。

 虫生の会会員の方は9時から、危険な倒木の処理や、遊歩道の補強、落ち葉の

除去などをされていました。もっとお手伝いしたかったのですが、お昼の休憩と

いうことで活動拠点へ戻ります。急斜面の中にいろいろな草花、木々があり

前回の秋とは違う景色が見られました。

 活動拠点でお茶とお菓子をいただきながら、環境学習のお礼の言葉などを

拝見させて頂き、昼過ぎに辞去させて頂きました。

 今回は作業受入れ、ありがとうございました。


2024年4月2日火曜日

3月30日 「大和の森」の作業応援と見学会

 今年は例年より遅い桜(ソメイヨシノ)の開花、昨日大阪の開花宣言。
エドヒガンは少し早いのでもうそろそろ満開の感じ。青空です。
能勢電・畦野駅で降りて電車を見送る先の方に、「大和の森」があります。

 10時の駅前に7名集合、お世話になる大和フォレストクラブの井浦代表に
ご先導いただいて住宅地の中を歩くこと数分、いよいよ近づいてきました。


 渋い感じの銘板、あえてこのようにしているとのこと。

でも、一歩踏み入れると明るくていい雰囲気。
整備する前はトウネズミモチとツルやササが密生して真っ暗だったそうです。


ちょうど満開のエドヒガンに囲まれた活動拠点で
井浦代表から説明をお聞きし、作業へ。今日は東竹林の除伐です。

敷地外周のフェンス沿い1mほどを伐るのと、竹林内部の間引き。
竹の種類は淡竹。伐り方のコツは、腰位の高さで節のすぐ上を伐り
水が溜まらないように。

伐った竹は竹林の外に運び出し、2、3か月乾燥させてからチッパーに
かけるとよく粉砕されやすいとのこと。
途中コーヒー休憩、暖かい日和で水分補給が大事な時期になってきました。


置き場がなくなるくらいの量を1時間半ほどで。人数が多いと作業が捗ります。


 12時になり昼食。なんとおにぎりと豚汁をご用意いただいていました。
ありがとうございます。しばし食べながら歓談。それぞれの里山整備活動などの
話がつきません。
 食後は、森の散策。野草園の花壇では土留めに竹を利用されています。

 湧き水を貯めたビオトープつくりの取り組みもされています。
ナラガシワも大きく育ってきていました。

 エノキの木を囲んだネットの中ではオオムラサキを飼育、
根元に集められた落ち葉の中に3cmほどの越冬幼虫が隠れていました。

別のケージではカブトムシの飼育もされています。

 この4月から「ジュニア・ネイチャークラブ」という会を発足され、
年間通して子供たちが自然に直接触れて、お膳立ての所から体験できる
プログラムを進められます。
 草刈り作業は続くも、間伐作業はひと段落となったので、
このような環境体験学習や利活用、イベントなどの活動へ重点を移していかれる
ところだそうです。

 本日はコーヒーや予期しない豚汁・おにぎりのおもてなしもいただき、
ありがとうございました。
 まだ竹林は残っていますので、改めてお手伝い出来たらねと話しながら、
アジサイの寺・頼光寺の境内を拝見して畦野駅に向かいました。





2024年3月9日土曜日

3月9日 「ななまつの森」見学ハイキング


 北摂里山34の一つ、「ななまつの森」へ見学に行きました。

この日はあいにくの寒気南下で小雪がちらつく天候。しかしながら、

嬉しい飛び入りの方も合わせて、8名の参加となりました。

 新三田駅に10時頃3名集合し、ほかの車組の方と「つくしの里」10時半合流。

「つくしの里」で草餅を購入し、簡単な自己紹介をして早速歩き出します。

向かう先の奥の山影は雪で白くかすんでいます。



 こぢんまりとした薬師堂の「二尊種子板碑」という形が珍しい石碑を拝観し、

少し里を歩くと、どんぐりクラブの看板。いよいよ活動地へ。

獣除けネットを通り過ぎて炭焼き窯や薪置き場。二つ目のため池、七々松中池の

水鏡は風のためさざ波が立ってうまく景色を映してくれません。

赤いつり橋を渡って七々松新池の堰堤に上ります。



 しばらくは急な階段が二三度あらわれる上り道。右下はかすかに沢音です。

頭上から野鳥の声がするも同定できません。薄茶のしっぽが少し青く見えたので

あとで図鑑を見てみるとルリビタキの雌のような雰囲気、若い雄かも。

本日の最高地(標高約300m)となる小さな峠を乗り越えると水辺広場に着きます。

買ってきた草餅をほおばりながら小休止。


 軽トラが通れるほどの林道を下りると、水辺広場の横にあるため池(昭和池)からの

水が落ちる「岩神の滝」がありました。よく刈られた林間を通って近づいてみます。


 林道寄りに3つに株立ちした大きなホウノキがたくさんの落葉をまき散らしています。

さらに林道を下りて林間広場でも小休止。竹内さんが持参されていた三田市の

小学生向け環境学習の副読本、編集者には服部先生のお名前もあり、

良くまとまっています。みんな市役所へもらいに行こうかという話も。



 ゆるりと里を下りていくと、日差しはかすかにあるものの、

篠山方面の空は白く、目の前の大船山も上の方から雪が迫っています。



 もう少し暖かければ、林間でゆっくり話す時間もとれたかなと思いますが

いたし方ありません。その割にはいい所でしたの声もあり、春や秋の時期も

来ていただけたらと思います。「つくしの里」で12時頃に解散しました。

 この後、1班の方は三田駅周辺で懇親会となりました。





2024年2月20日火曜日

2月17日 兵庫県森林動物研究センター シンポジウム

 2/17午後 Web参加しました。

昨年からクマの出没が頻繁にニュースにもできていますが、

兵庫県では人的被害など比較的少ない状況です。

その背後には、日夜研究されている方々の努力がありました。

 科学的な頭数予測をベースに保護から管理へ舵を切り、

未然に被害が抑えられたのです。


 詳細は下記 要旨集をご参照ください。(1.19MB)

令和5年度 森林動物研究センターシンポジウム・要旨集

テーマは「野生動物の保全と管理の最前線―兵庫県におけるツキノワグマの 保護管理の成果と広域管理―」です。


 兵庫県森林動物研究センターでは、シカやイノシシ、サルの研究成果も

公開されていますのでホームページからご参照ください。

兵庫県森林動物研究センター https://wmi-hyogo.jp/



2月17日 しゃらりんの森 研修会

  多数のOBが活躍されている東多田里山の会、「しゃらりんの森」で

研修会を実施しました。この日、東多田里山の会所属のOBは6名、

非所属のOBが5名、尼崎信用金庫から3名が参加しました。

 朝の会で自己紹介、ラジオ体操の後、作業説明。


 非所属のOBは、西門先生のご案内で活動地の見学ツアー。

理科の先生らしい視点での環境学習の教材を森の中に

いろいろと残しておられることがよくわかりました。


 イノシシ対策でメッシュカバーで覆った落ち葉プール (腐葉土)


倒れた杉に根を張る杉の木3兄弟

倒れた山桜の大木を保存して朽ちていく様子を観察してもらう

別の倒木サクラに出ていたコブを断面に。年輪がありました。


 見学の後、新規遊歩道設置に関わる周辺樹木の伐倒処理です。

我々は伐倒見学のあと、枝処理のお手伝いをさせていただきました。


 伐倒はチェーンソーで一気に倒すのではなく、ロープをかけ、

追い口を切り進め過ぎずツルを厚めに残した後、ロープを引いて

倒すという安全な方法での作業を拝見しました。

それでも、周りの木が密集しているので、かかり木となります。

この辺りは的確な危険予知をしながらの処理に経験が要るところです。

 1時間弱のお手伝いでしたが、正午になりましたので後片付けをして

活動拠点へ戻り、学んだ点や感想などで交流したのち解散となりました。


 東多田里山の会のみなさん、お忙しい中受入れいただき

ありがとうございました。